ご挨拶
一般に、医療・福祉・人間工学の分野に携わっている方々から、
1.製品に付属の解析ソフトだけでは、本来行ないたい解析をするのに不十分である。
2.既存のものとは異なる観点からの解析をしたいのだが、この方面の演算方法に慣
れていない。
3.現在検討中の解析が、本当に有効かどうかを検討してみたいのだが、安く検証で
きる方法はないか。
4.どのようなアルゴリズム(計算式)が役立つのか分からない。試しでやってみる
ことができないか。
5.エクセルでの計算式の作成は、慣れていないせいもあり、面倒。
6.当機器と同期が取れる計測機器はないのか、または、どのようにすれば同期
(許す精度によっては、簡易同期でも可)が取れるのかを知りたい。
7.この実験のために、高価な機器を買う余裕が無い。安い機器、あるいは簡単にレ
ンタルできる機器はないか。
8.レンタルしたいが、本当にこの研究、実験に使用できるものか知りたいので、事
前のその仕様、使用方法の限界を知るすべがないか。
9.会計上、レンタル等での機器使用が認められない。別の方法がないか。
等々のご相談を受けます。
論文発表の時のデータ形式に、もっとも使用されているのがエクセルですが、一般
には、製品におまけ程度についてくるエクセル解析でのデータ表示が、単に生デー
タとグラフでの発表用としての使い方が多いと思います。
実際のところ、ユーザ様の目的が多種多様であるために、研究目的の場合は、自分
で作成するか、研究生とか科員に作成させる方法しかないのが実情でしょう。しか
しながら、日々忙しい中から、研究・実験の上に、解析のアルゴリズム作成までに
時間をかけるとしたら、もったいない限りです。ユーザ様は、もっと研究の中身、
データの有効性、評価等の検討に時間をかけるべきです。
この考えの下に、弊社のユーザ様には、ある程度お手伝いを行なってきたのですが、
研究目的や使用機器の仕様、特性を理解した後であれば、他の機器を使用中のデー
タでも、エクセル、あるいはCSV形式でのデータをいただければ、必要な式を埋
め込んで、結果を出す工程は同じなので、他社の機器をご使用中の方にもサービス
の手を広げることにしました。
必要な場合は、VBA等での作成や本格的なソフトプログラム化も行ないますが、
価格を抑えるためには、通常のエクセルでの使用が最も安くできます。
特に気になるのが、価格かと思いますが、単にエクセルに式を貼り付ける程度であ
れば、計算式の難しさや量的なものにもよりますが、最低1万円(消費税別)から
でも可能です。
医療・人間工学方面に経験の深い理系の者が、アルバイト感覚で式等を作成するよ
うなイメージを持っていただけたら幸いです。
また、他の機器に関しても、多種多様な計測機器を開発してきた経験を生かして、
ご検討中の機器が本質的に使用に耐えうるかどうかを調査することが可能です。
例えば、実際は内部に同期可能な回路があるにもかかわらず、営業者では、面倒
で利益が上がらないと感じる為に、「できません、新たに機種を購入してもらう
必要があります」、とか、「同期回路作成に何十万も必要です」とか言って、ぼ
ったくり商売をやっているような会社も見うけられます。
ユーザ様の予算には当然制限があるはずですから、レンタル等も一つの方法です。
しかしながら、なかなか会計処理から許されないケースもございます。また、実
際に使えるか否かを調べることも結構手間がかかります。必要仕様によっては、
レンタルするより購入する、あるいは、作ってしまった方が安い場合もございます。
その辺のアドバイス等も行ないますし、場合によっては請求項目も変更できます
ので、お気軽にお声を掛けていただければと思います。
注意事項
1.ご研究の目的等は、相談いただく必要がございますが、必要な場合は、
当然守秘義務契約を交わしての計算式作成やレンタル、販売を行ないます。
2.この際、弊社の開発済みのアルゴリズム(計算式)を用いた部分は当然と
して、お客様の要望から開発したアルゴリズムの著作権は、請負契約条件にも
よりますが、基本的には弊社にございます。
ただし、お客様がシートにデータを貼り付けて、ご自分のご研究の為に解析を
されていく使いような使用方法に関しては、自由に使っていただいて結構です。
使用するたびに、お金を請求するようないやらしい営業は行ないません。
その他
エクセルの解析をお受けする際、現在使用されている計測機器の仕様等に関して
の相談も伏せてお受けします。
と申しますのは、機器の仕様や性能により、データの処理方法を検討する必要があ
るからです。
例えば、よくある例ですが、機器の性能が悪くて、エクセル化されたデータに充分
なフィルタ処理がされていた場合、更にエクセルでフィルタ処理等をしてしまいま
すと、データがおかしなことになってしまいます。機器に置いても、電子回路でフ
ィルタ処理をしているのに、更にエクセルへデータを貼り付ける際、勝手にフィル
タをかけてしまうような機器もございました。また、サンプリング速度(計測速度)
が速い機器を使用されているにもかかわらず、ソフトの方が旧態依然のアルゴリズ
ムを使用しているために、必要以上のフィルタがかかったデータとなっていて、ハ
ード側の高速の意味が全くなくなっている機器も見受けられました。精度と分解能
を同じと考えられているユーザ様も結構多いです。
メーカの営業者は、この点を認識せずに販売していることが多々ありますが、ユー
ザ様からすれば、データの信頼性や予測された結果との整合性等に置いて問題があ
ることも多いと思いますので、この部分は、ユーザ様の立場になってサポートさせ
ていただく所存です。